江戸時代のはじめ、この地には将軍家と関係が深い寺院がありました。 


 『寛永江戸図(かんえいえどず)』によると、観音坂(かんのんざか)を下りきったあたりに「西福寺(さいふくじ)」「西念寺(さいねんじ)」が記されています。西福寺は慶長(けいちょう)三年(1598)、徳川家康が故郷の三河(みかわ)から呼び寄せた寺です。一説には、永禄(えいろく)三年(1560)の桶狭間(おけはざま)の戦いの際、織田軍に包囲された家康を救ったのが同寺の了伝和尚(りょうでんおしょう)で、家康はこの恩にむくいるため、新たな寺を寄進したともいわれています。

 

千代田区町名由来ガイド・淡路町一丁目より

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