この風景が孫を育ててくれています

高子ハイタウンにお住まいの安部さん。最近、娘さん夫婦が孫を連れて、近所に引っ越してきた。

「働いている時は忙しい毎日で、ゆっくり景色を見る余裕がありませんでした。最近では、孫と一緒に散歩をしています。季節ごとの発見があるんです。3月になると菜の花。4月に入ると桃が咲きます。桃色と黄色のコントラスト。こんなにも花の色は鮮やかなのかって。桃の後は、梨の花。5月になるとりんごの花とさくらんぼ。その後は、ぶどうの新芽が出て、日に日に実が大きくなっていくのを見ることができます」

 

「菜の花は、農家さんが植えてくれたもの。この風景は農家さんが作ってくれていると気づきました」

 

地元で農家さんを応援できると良い、経済的な面でも景観維持の仕組みを地元で作りたいという。

「農家さんの野菜や果物を買って食べるのも応援になるかもしれない。食べ物は毎日買うものですし。伊達には農産物直売所もあります。新鮮で安いので、私も大好きです」

 

お孫さんは、通学が毎日楽しいと話しているという。車道を通らなくても学校まで行ける。農家さんが働いている姿を見ることができる。農地がつくる風景の中で育っている。