男前の宮司がいる神社がある。山の上に、海を臨む社が建っている、いい感じの神社に、とても気さくな宮司さんがいて、四方山（よもやま）話ができる。

義経ゆかりの白旗さん

小田急江ノ島線の藤沢本町駅から近い「藤沢の白旗さん」（相州藤沢　白旗神社）は、創立年代は不明なものの、関東を開拓した神様、寒川比古命を勧請した寒川神社として始まったとされているので、少なくとも平氏が坂東に進出したころまで遡ることが出来る。もっと古い時代にまで遡るかもしれない。宝治3年（1249年）に源義経が合祀されて、源氏のシンボルだった白い旗から名付けられた白旗神社の一つとなった。

御社殿

小高い山の上に立つ御社殿（ごしゃでん）は7年の歳月をかけて天保6年（1835年）に造営された流権現造（ながれごんげんづくり）の社殿で、本殿、幣殿、拝殿が連なる。社殿に施された見事な彫刻からは江戸時代の華やかさと職人技がひしひしと伝わってくる。御社殿に続く階段を一段一段あがり御社殿に迎えられると、神妙な気持ちに包まれる。また、御社殿から神輿殿や社務所へと下る急な階段は実にいい雰囲気だ。

神輿殿

神輿殿（みこしでん）は昭和55年11月（1980年）に造営された新しい建造物。かつては神輿を納める宝蔵があったが（いつ？）取り壊され、昭和54年（1979年）に白旗神社神輿保存会が結成され、翌年造営された。

この地域を支えてきた白旗さんには、昔から変わらず地域の人の厚い信仰が集まっている。この神社に詣でる道、境川の畔の道が、後に東海道になっていったのだろうか。

藤沢七福神めぐり（毘沙門天）

白旗神社さん紹介動画

創業127周年、地元でおなじみの株式会社さんこうどうさんが製作された藤沢百景白旗神社の紹介動画です。