ここでは、安養寺石造露盤 について紹介します。
在所 | 枚方市南楠葉二丁目38-17 |
種別 | 府指定文化財 建造物 |
指定 | 昭和45年02月20日 |
所有 | 安養寺 |
【ポイント】
①.露盤は、,雨仕舞の役割を果たす建築部材で、上に宝珠を載せて装飾も兼ねたもの。
②.通常は、青銅、鉄瓦製ですが、このような石製品は極めて珍しい。
【補足説明】
①.現地案内板より
露盤は塔の屋根頂部に置いて雨仕舞の役割を果たす建築部材で、上に宝珠を載せて装飾も兼ねたものです。通常、青銅、鉄瓦製ですが、このような石製の露盤は極めて珍しいものです。
石材は凝灰岩で風化が著しく四隅の一部は欠けているものの原形を良くとどめています。一辺の長さは100cm、高さ38.5cm、中央に径38.5cm、深さ11.7cmのほぞ穴が穿たれ、その周囲に八葉の複弁蓮華文のレリーフが刻まれています。製作年代は平安時代前期から鎌倉時代前期までの間と考えられます。
安養寺は天平年間、僧行基によって開かれたと伝えられています。また、付近に「ケイジョウ屋敷」の小字名も残っており、延暦年間に右大臣藤原継縄が別称を営んだところではないかといわれています。 枚方市教育委員会