ここでは、牽牛像 について紹介します。

在所:香里ケ丘十二丁目6-16・・・観音寺山公園内

【ポイント】

①.平成19年(2007)、枚方市制施行60周年記念事業の一つとして、全国第10回七夕サミットが枚方・交野市で開催した。

②.香里ケ丘在住の日展彫刻家「石橋整一氏(当時11丁目在住、」のデザインによる「牽牛石造」と万葉歌碑が有志の浄財により建立された。

③.「香陽七夕まつり」がその後5年間この地で行われ、その後は「けんぎゅう祭り」として場所を香陽小学校グランドに移し毎年開催続けられている。

【関連写真】

 桜に囲まれた牽牛像2017_04_10 金只   牽牛像2013_01_10 金只   

 牽牛像説明板表面2013_01_10 金只   牽牛像説明板裏面2013_01_10 金只   

 山上憶良の万葉集歌碑表面 2013_01_10 金只   現地説明板2017_11_05 金只   

【補足説明】

①.現地案内板より

牽牛石と観音寺山公園

 この観音寺山公園には、白鳳時代(飛鳥時代後期)に創建、室町時代まで栄えた密教寺院「中山観音寺」がありました。しかし、南北朝期の戦乱により消失し、廃寺となりました。

 広大な敷地で、現在の香陽小学校もその一部にあたります。開発が進んで今、公園は一部分になりました。付近には、中山観音寺の盛事を示す三宝院・奥の坊・阿舎利坊などの地名が残っていました。公園中央には発掘された寺社礎石、石仏、手水鉢などが散見されます。

 公園東端の高台に牛石(牽牛石)があり、天野川を挟んだ交野市倉治には織姫を祀る「機織神社」があり、七夕の夜には織女(織姫)が牽牛(彦星)と天野川に架かる遭合橋で1年に1度の逢瀬を楽しむという七夕伝説があります。

牽牛像と万葉歌碑

 平成19年(2007)、枚方市制施行60周年記念事業の一つとして、全国第10回七夕サミットが枚方・交野市で開催されることになり、市がこの公園を整備、「天の川星まつりの会」に呼びかけて、「石橋整一氏(当時香里ケ丘11丁目在住、日展彫刻家」のデザインによる「牽牛石造」と万葉歌碑が有志の浄財により建立されました。

 万葉歌碑には山上憶良の七夕の句が刻まれています。

 「牽牛の 妻迎え船 こび出らし 天の河原に 霧のたてるは」

~香陽七夕~けんぎゅう祭

 その後5年間、観音寺山公園の牽牛像前で「香陽七夕まつり」が開催されてきましたが、平成24年8月4日(土)から、秋に開催されていたPTA祭と香陽七夕まつりを合体して~香陽七夕~「けんぎゅう祭」としてPTAとコミュニティとの共催で、場所を香陽小学校グランドに移し毎年開催することになりました。

 今年で第6回となる「けんぎゅう祭り」には地域の1000人以上の老若男女が参加する伝統行事になりつつあり、この9日日曜日には、精魂込めて作った手作りのみこじ「おりひめ号」「ひこぼし号」の2台がこどもたちに引かれて地域を巡行します。

 22日土曜日のお祭り本番には、食べ物やゲームなど約30店の模擬店が開かれ、子どもたちを喜ばします。また、ステージでは芸達者の出し物、夕刻からの全員による盆踊りで盛り上がります。

 フイナーレは、華やかな打ち上げ花火(玩具)が夜空彩り全員の目を楽しませてくれます。みんなが参加し絆をつなぐ夏の夜のひと時です。

   2017.7.1 文責 富田朝巳

【参考情報】

Localwiki:七夕伝説