富山市のいたち川べりに多数点在する地蔵群のひとつ。いたち川にかかる泉橋の西詰にある。地蔵のそばには、清廉な湧水があり、無料で使うことができる。安政5年2月26日(旧暦)に発生した飛越地震の際、立山カルデラの大鳶山、小鳶山が完全に崩壊し、常願寺川を堰き止めた。その後、3月10日、4月26日(いずれも旧暦)の二度に決壊、常願寺川流域には、大きな被害をもたらし、洪水の後も病が流行するなどしました。石倉町に住む晒屋甚九郎がいたち川に沈んだ地蔵を供養したところ、湧水のご利益もあり、多くの命が救われたといわれています。